IBF・Lフライ級統一戦 八重樫「命懸けで」

画像「緊張感を出し、気合を入れていく」とメリンドとの対戦に向けて調整する八重樫

 国際ボクシング連盟(IBF)ライトフライ級王者の八重樫東(大橋、岩手・黒沢尻工高-拓大出)が21日、東京・有明コロシアムで王座統一戦に臨む。34歳の王者は、3度目の防衛戦に「新鮮な気持ちで向かっていく」と決戦の日を待つ。

 「年齢も年齢。(世界王者の立場は)常にぎりぎりのラインなので、今回も命を懸けて戦いたい」。13日に横浜市の所属ジムであった記者会見で、背水の陣で臨む決意を明かした。

 対戦相手の暫定王者ミラン・メリンド(フィリピン)は37戦35勝(12KO)2敗。八重樫と昨年12月に対戦する予定だったが、メリンドの負傷で辞退。今回の統一戦となった。八重樫は29歳の相手との一戦に「全てにおいて高いレベルで崩しにくい。12回を使って破るしかない」と激闘を予想する。

 ライトフライ級は20日に世界ボクシング機構(WBO)王者の田中恒成(畑中)と、世界ボクシング評議会(WBC)4位の拳四朗(BMB)の世界戦がある。世界ボクシング協会(WBA)は田口良一(ワタナベ)が王座に就いており、結果次第では日本人が世界主要4団体の頂点を独占することになる。

 大橋秀行会長は日本選手による統一戦の実現に「タイミングが合えば喜んでやりたい」と意欲満々。一方で八重樫は慎重だ。

 「今は目の前のことでいっぱいいっぱい。21日が終わってから会長とゆっくり話したい」と、盛り上がる周囲の声をけん制した。

 数々の苦しい戦いを経てきたベテランファイターは世界戦の難しさを誰よりも分かっている。「一筋縄ではいかない。そこを乗り越えるのが試合であり、ボクシング」と自らに言い聞かせた。(剣持雄治)

 やえがし・あきら 岩手・黒沢尻工高、拓大を経て05年3月プロデビュー。11年10月にWBAミニマム級王座を獲得。13年4月にWBCフライ級王者となり、3度防衛した。15年12月にIBFライトフライ級王者となり、男子の日本選手3人目の世界3階級制覇。30戦25勝(13KO)5敗。北上市出身。

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