徳大院生が水空両用ドローン開発へ 年度内完成目指す

画像

 空を飛び、水中でも自在に動き回る小型無人機「ドローン」の実用化に向け、徳島大大学院2年の本多智貴さん(23)が開発に取り組んでいる。ノリやワカメなど養殖場での生育調査やダムの点検、水中撮影などへの活用が見込まれており、本年度中の完成を目指す。試作機を使ったプールや河川での動作実験はほぼ成功し、今後は水中でより正確に機体を制御できるよう改良を加える。

 試作機は四つのプロペラを搭載したマルチコプター型で、2016年1月に完成した。縦横ともに55センチ、高さ18センチで、重さは約1・5キロ。機体の中央部に密封性があるプラスチック製の食品用ケースを使用し、コントローラーの電波受信機やバッテリーなどの電子機器類を収納している。

 本多さんは同大4年生だった3年前から、水空両用のドローン開発を手掛ける。プロペラを逆回転させることで潜水、水中移動ができ、今年4月に徳島市の鮎喰川で行った動作実験では、潜水のほか、空中に飛び上がることに成功した。ただ、水中での機体制御に難があり、スムーズな移動ができなかった。

 こうした課題をクリアする試作2号機を今夏には製作する予定。2号機には海水で水深10メートルまで活動可能な機能も加える。クラウドファンディングで機材購入費などの資金集めをしたところ、県内外の55人から目標額を上回る131万5515円が寄せられた。

 研究当初から助言している同大大学院社会産業理工学研究部の三輪昌史准教授は「世界でも数例しかない研究で、非常に意義深い」と評価する。

 本多さんは「単純に面白いと思って始めた研究だが、皆さんの支援に応えるためにも試行錯誤しながら完成させたい」と意気込んでいる。

あなたにおすすめ