<全国新酒鑑評会>10年連続 南会津・国権酒造

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「飽きずに飲み続けることができ、味わいが深まっていく酒を造りたい」と語る細井社長

 全国新酒鑑評会の金賞受賞数で5年連続日本一の福島県。10年連続で金賞となった国権酒造(南会津町)の6代目社長細井信浩さん(45)は「蔵人の努力のたまもの」と受け止めた。

 出品作は「大吟醸 國権」。兵庫県の山田錦を35%まで精米し、工場敷地内の井戸水を使った。穏やかな香り、まろみのある味わいが特長だ。

 「コメの出来栄えは毎年違う。一年一年がチャレンジ。おけ洗いや布洗いを含め、一つ一つの作業をいかに丁寧にして造るか、過程が大事」と強調する。

 香港のレストランで昨年、酒をサービスした際に客から「なぜ福島の酒を飲ませるんだ」と言われ、東京電力福島第1原発事故の風評の根強さを痛感した。

 日本酒をはじめ、酒類の消費量が落ちている現状もある。「厳しい時だからこそ5連覇に意味がある。東北全体で酒造業界を盛り上げたい」と力を込めた。

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