山形大・並河教授が新手法で発現 自然界の円環構造モデル「リーゼガング現象」

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 天然石の断面模様など、自然界に現れる円環状の構造を理解するための化学的モデル「リーゼガング現象」に関し、山形大学術研究院(理学部)の並河(なびか)英紀教授(40)=物理化学=が最新の発現メカニズムを解明した。2014年にも従来とは異なるメカニズムを解明しており、今回は当時とは違った手法を確立。自然界の枠を飛び越え、人の集合行動を予測して都市づくりに生かすなど、社会科学への応用も期待されるという。

 リーゼガング現象は、塩がゼラチンの中で規則的なしま模様を描きながら現れる現象で、自然界で見られる模様と類似していることから、これらの仕組みを理解するためにも活用されている。並河教授は今回、モノマーと呼ばれる分子を連続的に連結させる重合反応により、発現メカニズムを明らかにした。

 14年には、銀イオンにクエン酸イオンを加えた上で、ゼラチンに含まれるアミノ酸の性質を利用し、塩とは異なる金属の粒子が規則的に現れるリーゼガング現象を導き出している。これら2つの成果は、革新的なモデルの提案だという。

 18日の定例会見で並河教授が説明した。リーゼガング現象の研究成果を生かすと、模様を通じて人の動きなどを予測することも可能になり得るとし、「どういう所に人が集まり、集団をつくるか。公共施設や店舗をどこに置けば無駄がないかなど、スマートな都市づくりにも貢献したい」と述べた。

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