住友金属鉱山のチリ・シエラゴルダ銅鉱山、銅生産の操業改善

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 住友金属鉱山の中里佳明社長は、チリのシエラゴルダ銅鉱山の損益状況(経常損益ベース)について「1~3月期は2900万ドルの赤字で、17年通年の1億5千万ドルの赤字という予算レベルの損益ラインに乗っている」と語り、「1~3月期の銅生産量は2・5万トンとフル操業に近いレベルに到達しており、今後はこれを安定化させていく」と語った。17年度は前年度比6・4%増の10万トンの銅生産量を計画している。

 中里社長は「16年度決算で最終赤字となった最大要因のシエラゴルダは操業の改善が進んでいる。引き続き経営の最大課題として全社を挙げて取り組む」とした上で、17年度の業績見通しについては「16年度決算は販売数量の増加、コスト削減、材料事業の収益改善といった外部要因以外での増益が約150億円あり、金属価格や為替など相場要因増益(約30億円)を大幅に上回った。業績の中身は改善に向かっており、シエラゴルダが『管理された赤字状態』なら収益回復が期待できる」との見通しを示した。

 一方、ニッケルを取り巻く環境については「インドネシアによる未加工鉱石の輸出再開と、フィリピンの環境天然資源大臣の交代による今後の動向は注視する必要がある」と語った。同社では17年のニッケル需給バランスを4千トンの供給不足と予測しており、16年の3万トンの供給不足から不足幅が縮小すると見込んでいる。

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