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人気ロボに熊本発の顔認証技術

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家庭用人型ロボット「ロビ2」(左)と、その頭部に搭載する顔認証システム(右)を持つテラプローブの古京直也システムソリューションセンター長=熊本市

 出版社デアゴスティーニ・ジャパン(東京)が販売する人気の家庭用人型ロボット「ロビ」の後継機に、熊本生まれの顔認証システムが搭載される。同システムを開発したのは、半導体検査を手掛けるテラプローブ(横浜市)が熊本市に設けた開発拠点システムソリューションセンター。古京直也センター長(47)は「これを機に、顔認証技術を広く普及させたい」と意気込む。

 ロビは、2013年に創刊した週刊誌全70巻に毎号付く部品を組み立てて作る。計15万体分が出荷された。体長34センチでモーターで二足歩行し、「自己紹介して」「腕立て伏せ」など、約200の言葉に反応して動く。

 後継機「ロビ2」は6月6日の発売で、80巻分(計約17万円)の部品を組み立てる。コミュニケーション機能が向上し、頭部の小型カメラで登録した10人分の顔を0・1秒で見分け、話し掛けた人に名前で呼び返すことができる。

 古京さんらが開発した顔認証機能用のソフトウエアを、5センチ角の基盤上の半導体チップ(マイコン)に組み込んだ。「システムの小型化は難しく、設計を工夫した。価格は一般的に1セット20万~50万円するが、汎用[はんよう]部品を組み合わせ、約10分の1にした」と古京さん。組み立ては外部の海外工場に委託した。

 同センターは社内ベンチャー的な拠点で、NEC出身者らを集め13年に発足。従業員は当初3人だったが、現在は20人に増えた。「顔認証システムで世界最小で最速」とアピールする3センチ四方の基盤を開発した実績を持つ。同製品は15年発売のモデルから、照合できる人数や速度を2倍に引き上げた上で、6月から再販売する予定。(猿渡将樹)

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