南相馬でオンライン診療開始 通院の負担軽減を

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オンライン診療のデモンストレーションで、桜井市長(左)が問診を受けた

 福島県南相馬市は18日、小高区にある市立小高病院で小型端末機を使ったオンライン診療を始めた。一帯は一時、東京電力福島第1原発事故の影響で避難区域となり、今は帰還住民の多くを高齢者が占める。訪問診療と組み合わせることで、通院の負担軽減を図る。

 看護師がカメラ機能付きの端末機を持って患者宅を訪問。病院にいる常勤医が、パソコン画面を通して問診する。訪問先は症状などを勘案して選定する。医師の移動が不要で、病院経営の効率化も期待できる。

 病院内で開始式があり、桜井勝延市長が患者役となって端末を介して医師と話した。桜井市長は「対面より気軽に会話できる。帰還した住民に安心感を持ってもらえる」と語った。

 小高区に九つあった医療機関は原発事故後、三つに減った。小高病院常勤医の藤井宏二さん(61)は「暮らしぶりが分かる点は大きなメリット。今後、患者が薬局に足を運ばなくても薬を処方してもらえる方策が望まれる」と指摘した。

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