食品雑貨店が復活 にぎわい再び 佐渡相川・京町通り

画像オープンした「京町ちゃらくら商店」。食品や生活雑貨が並び、住民の暮らしをサポートする=佐渡市

 佐渡市相川地区の相川金銀山のメインストリートだった「京町通り」に、食品雑貨店「京町ちゃらくら商店」がオープンした。周辺では少子高齢化が進み、1年半ほど前に唯一の食品雑貨店が閉店、住民にとっては待望の復活となった。「まちを寂れさせたくない」との思いから地元で飲食店を営む川岡孝之さん(44)が同じ店舗で開店、地域住民で早速にぎわっている。

 京町通りは相川地区の高台にあり、江戸時代に繁華街として栄えた。昔の町並みが残っており、国の重要文化的景観に指定されている。慣れ親しまれた食品雑貨店「さくら商店」が閉店。住民は食料品や日用品の買い物のために坂を下りて市街地に行かなければならず、高齢者には特に負担だった。

 京町通り周辺に住む川岡さんは、子供の頃からさくら商店に親しんでいた。「店が閉まり町が寂しくなってしまった。再び活気を取り戻したい」と店舗を買い取り、15日に開店した。

 約30平方メートルの店内を修繕、昔ながらの木の棚などを配置し、レトロな雰囲気が漂う。野菜や総菜、飲み物などの食料品や、洗剤など生活雑貨のほか観光客向けの土産物もそろえた。

 子供にも気軽に来てもらおうと、駄菓子やおもちゃも並べた。陶芸品など地元の若手作家の作品を展示するスペースも備えている。

 開店当日、店には次々と住民が訪れ、食品などを買い求めた。川岡さんに「頑張ってね」「毎日来るよ」と声を掛ける客もいた。近所の女性(84)は「友人から開店したと聞き駆け付けた。坂を下りて買い物に行くのは大変だったので、大助かり」と喜んだ。

 店の外に掛けてある看板には、旧店舗のさくら商店にちなみ桜のマークを記してある。川岡さんは「地域に親しまれたさくら商店の思いを受け継ぎたい」と意気込んでいる。

 営業時間は午前9時半から午後4時まで。水曜定休。

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