棟方志功の世界 菰野町パラミタミュージアム 56点、企画展始まる

 【三重郡】版画家の棟方志功(一九〇三―七五年)の作品展「棟方志功展 肉筆画と板画の世界」(伊勢新聞社後援)が十八日、菰野町大羽根園のパラミタミュージアムで始まった。七月九日まで。

 同ミュージアムは七年前にも、棟方作品を紹介する企画展を開いている。今回は新たな収蔵品を加えての展示で、同ミュージアムが所蔵する板画や、ふすまや建具に描かれた肉筆画の室内装飾など計五十六点を一堂に並べた。

 釈迦(しゃか)の弟子を描いた代表作の六曲一双のびょうぶをはじめ、陶芸、書道、料理など多彩なジャンルで活躍した芸術家北大路魯山人に宛てた書簡や、ゴッホに傾倒し画家を目指したという棟方が手掛けた油彩画も紹介している。

 また、棟方と親交のあった京都の図書出版会社山口書店の創業者、故山口繁太郎氏の子どもらのために描いたというおひなさまや牛、金太郞の絵もお目見えした。

 同ミュージアムの湯浅英雄学芸部長は「版画で知られる棟方だが、肉筆画も素晴らしい作品がある。両方を見比べながら楽しんでもらえれば」と呼び掛けた。

 初日に来館した棟方志功研究学芸員で孫の石井頼子さんは「今日はとてもいい天気で、晴れ男の棟方が空の上から笑っているのでは。たくさんの人に、見に来てもらえるとうれしい」と話していた。

 六月四日午後二時からは、石井さんによる記念講演会がある。入館料は一般千円、大学生八百円、高校生五百円、中学生以下は無料。問い合わせは、同ミュージアム=電話059(391)1088へ。

画像【作品を楽しむ来場者=菰野町大羽根園のパラミタミュージアムで】

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