通夜島活用へ勉強会 熱帯植物や地質など観察

 南紀熊野ジオパーク南エリア(和歌山県串本町と古座川町)のジオガイドや関係者ら19人が18日、串本町須江の無人島、通夜島で勉強会を開いた。ジオツアーなどで活用することを目的に、熱帯植物や地質、地形などを観察した。

 通夜島は紀伊大島の南西に浮かぶ無人島で、周囲約3キロ、総面積約11・4ヘクタール。北岸海域がラムサール条約に登録され、吉野熊野国立公園の海域公園地区にも指定されている。

 町により、自然景観を生かした体験観光などの拠点にする構想もあったが、これまで具体的な動きはなかった。通夜島を活用しようと今回、串本アウトドアフェスティバル実行委員会の主催で6月4日、ウオークイベントが開かれる。

 18日の勉強会は町や県、町観光協会、古座観光協会、大辺路刈り開き隊、リゾート大島などから19人が参加し、須江漁港から渡船で通夜島に渡った。

 南紀熊野ジオパーク学術専門委員の中屋志津男さん(66)が、通夜島の地形や地質について解説。高い所で海抜約38メートルあり、その辺りは起伏の少ない平らな地形となっているのが見どころで、海岸段丘だという。島は流紋岩質火砕岩でできていることなど、大地の成り立ちなども説明していった。

 森に入ると、照葉樹林に加え、南方系のヤシ類などが茂り、参加者は写真を撮るなどした。通夜島明神と書かれたほこらもあった。海岸近くでは、タマムラサキやキイシオギクなどの植物が観察でき、潮岬が一望できる岩棚もあった。

画像【通夜島の植物を観察する関係者(18日、和歌山県串本町須江で)】

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