「住吉温泉」が復活 地元有志が新組合

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新しい組合を立ち上げて営業を再開する住吉温泉=別府市松原町

 別府市松原町の市有区営温泉「住吉温泉」が22日から営業を再開する。経営難を理由に昨年11月から休業していたが、住民の強い要望を受けて地元有志が新たな住吉温泉組合(小坂井公道組合長)を設立し、再開にこぎ着けた。24日までの3日間、無料開放する。

 住吉温泉は朝見川沿いの住宅街にある共同温泉で、市や住民によると1956年にオープン。66年に改築されて現在の木造一部鉄筋2階となった。1階が温泉で、2階は松原町2区の公民館として利用されてきた。

 地元の常連客を中心に愛されてきたが、住民の高齢化や市営温泉の高齢者優待の影響などで入浴客が減少。かつては1日100人以上が訪れていたが、近年は1日50~60人で推移しており、経営が厳しくなったため休業した。前組合は市と施設の一体的な管理運営の契約を結んでいたため、公民館も利用できなくなった。

 閉鎖後、住民から「温泉施設は使えるのにもったいない」「温泉と公民館が使えず不便で困る」などといった声が多く寄せられたという。有志が集まって4月に新組合を発足。手作りでタイルの修繕をするなどして、準備を進めてきた。

 再開後は運営方法を見直し、番台は配置せずに住民の見回りを実施。清掃は外部も含めたボランティアで対応する。地域外の人も訪れやすくするため駐車場の整備なども検討する。

 菅裕之副組合長(65)は「共同温泉はなくてはならない別府の大切な文化。利用しやすい温泉と黒字経営を目指したい」と話した。

<メモ>

 営業時間は午後4時から同10時45分まで。料金を一部値上げし、入浴券を12回券千円、25回券2千円とした。一般利用は1回100円。券の販売は24日まで組合員が対応し、以降は近隣住民への委託を検討する。問い合わせは同組合の麻生政代さん(TEL0977・23・2505)へ。

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