沖縄出土の亀ヶ岡系土器 西日本で作られたか

画像沖縄県北谷町で発見された土器片(関根教授提供)画像

 縄文時代晩期(約3100~2400年前)の東北地方を代表する「亀ケ岡式土器」と一致する特徴を持つ、沖縄県北谷町で出土した土器片について、調査した弘前大は19日、「西日本で作られた可能性が高い」と発表した。沖縄まで亀ケ岡文化が伝わったことが分かり、当時の交流を示す手掛かりとなるとしている。

 同大大学院理工学研究科の柴正敏教授(地質・鉱物学)が今年3月から、土器片の成分を分析。その結果、鹿児島県南方沖にある「鬼界カルデラ」が約7300年前に噴火した際の火山灰「鬼界アカホヤ火山灰」が多く含まれていることから、西日本で作られた可能性があることが分かった。

 土器の模様が、北陸や関東で作られた亀ケ岡系土器に似ているため、「北陸や関東に住んでいた人が、西日本へ移動し製作したのではないか」と同大の関根達人教授(考古学)は推定。「当時は亀ケ岡を含め、北海道から沖縄まで五つの文化圏が存在したが、その中で『亀ケ岡文化の模様を模倣したい』という共通した価値観があったことも考えられる」と語った。

 両教授らは今後、沖縄県内で発見された別の土器のサンプル約15点を持ち帰り、作った場所や文化圏交流の調査に取り掛かる。

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