<秋田内陸線>夢の新車両購入 熱意届かず

©株式会社河北新報社

秋田内陸縦貫鉄道の車両。老朽化が進んでおり、更新が課題になっている

 第三セクター秋田内陸縦貫鉄道(秋田県北秋田市)に新車両を贈る「秋田内陸線夢列車プロジェクト」の募金活動が、6月5日に終了する。2年間で1億5000万円の目標に対して、車両購入に充てられる募金額は1500万円程度にとどまる見込み。沿線住民らでつくるプロジェクト実行委員会は、車両購入の代わりに既存のディーゼル車1両の内外装リニューアルに取り組む。

 プロジェクトは2015年6月6日にスタート。実行委が駅に募金箱を設置したり、コンサートを開いたりして協力を呼び掛けてきた。プロジェクトを応援しようと、秋田県信用組合(秋田市)は今月31日まで、預金額の0.05%相当額を寄付する定期預金を取り扱っている。

 寄付は北海道や首都圏、関西からも寄せられたが、募金額は今月1日現在で1395万円。秋田県信組の分を含めても約1500万円とみられる。実行委事務局の大穂耕一郎さん(63)は「残念な思いはあるが、活動に手応えがあった。一地方の鉄道のために多くの関心を寄せていただき、本当にありがたい。地元の人からも何かしなければとの熱意を感じた」と振り返る。

 募金活動を終えた後は、車両のリニューアルデザインを鉄道会社などと協議していく予定。車両贈呈までプロジェクトは続ける。

 内陸線は鷹巣(北秋田市)-角館(仙北市)間を運行。沿線人口の減少に伴い乗客数は低迷している。所有する13両の車両は製造後30年近く経過している。

 連絡先はプロジェクト事務局080(8216)5759。

あなたにおすすめ