沖縄は人骨発見の「宝庫」 旧石器時代、そのわけは…

 沖縄県内では、1万6千年以上前の旧石器時代の人骨が10カ所の遺跡で見つかっている。全国では、旧石器時代の遺跡が1万カ所以上あるにもかかわらず、沖縄以外で人骨が発見されているのは静岡県浜松市の浜北人(約1万4千~1万8千年前)だけとされる。東アジアを見渡してみても、沖縄に旧石器人の人骨の出土が集中しており、沖縄は人骨化石の“宝庫”となっている。

 火山灰の混じる酸性土壌では骨は溶けてしまい、残らない。一方沖縄には、隆起サンゴ礁からなる琉球石灰岩が分布している。本島中南部の西海岸沿いの土は弱アルカリ性のため、骨が酸化しにくく、残りやすいとされる。

 県内では1962年、那覇市で約3万6千年前のものと推測されている山下洞人(山下町第1洞人)が見つかったほか、70年、八重瀬町の港川フィッシャー遺跡で約2万2千年前の港川人の全身骨格が発見された。日本で初めて見つかった完全な形に近い人骨で有名になった。

 近年でも、2010年に石垣市の白保竿根田原(さおねたばる)洞穴遺跡で約2万7千年前の人骨、12年にサキタリ洞遺跡で約2万年前の石器と人骨が発掘されるなど、発見が相次いでいる。

 化石人骨は久米島、伊江島、宮古島からも見つかっている。

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