フランスの百貨店も興味津々 沖縄発の「オリガミ・サムライ」人気の秘訣は? 東京・三越で31日販売

 紙製容器の製造を手掛けるミヤギパッケージ(豊見城市、宮城通治社長)の新商品「オリガミ・サムライ」が国内外から注目を集めている。商品包装のノウハウをいかし、紙を折って組み立てる技術や、甲冑(かっちゅう)の日本らしさが評価を得て、フランスなどの欧州各国の百貨店から取引の要望が相次いでいる。東京の三越本店での販売も決まり、初年度で2千万円の売り上げを目指す。(政経部・下里潤)

 同社はこれまで、取引先から商品の注文を受け生産する体制を取っており、顧客の動向で売上高が左右されることがネックだった。数年前から自社製品の開発に乗り出し、自ら価格を設定。新市場への切り込みに挑戦し始めた。

 目を付けたのは増加するインバウンド客。日本らしい土産品を考えたところ「侍」のアイデアが浮かんだという。特殊な印刷機を使い、紙に凹凸を出すことで付加価値を高めた。主に県外や海外客への販路を狙う。置き飾りだけでなく、日本酒や泡盛などのボトルカバーとしての使用も想定している。

 ことし1月にはフランス・パリで開かれたヨーロッパ最大級の見本市「メゾン・エ・オブジェ」に初出展。世界中から数千社が集まる中、初出店で有力バイヤーから声が掛かるのは難しいとされるが、ヨーロッパ最大級のフランス老舗百貨店「ギャラリー・ラファイエット」や、アジア芸術を展示する「ギメ美術館」の売店などから取引の要望があった。同社は輸出条件などがクリアでき次第、正式に契約を結びたい考えだ。

 国内では東京・日本橋の三越本店で31日から6月27日まで同店の企画展で初販売する。県内向けは観光関連会社や酒造会社への販売を想定し、6月7日から始める。顧客会社のロゴを入れるなどの要望にも応じる。パリで6月23~25日に開かれる日本の食文化と観光イベント「セボンルジャポン」でも数量限定で販売する。

 価格は税別で県外3千円、県内向けは輸送費などの関係で割引価格を検討している。

 宮城社長は「商品を美しく包む弊社のコンセプトは変わらない。品質を向上させ、アメリカなどにも販路を広げたい」と話している。

画像ミヤギパッケージが開発したオリガミ・サムライ画像オリガミ・サムライのパッケージを手にするミヤギパッケージの(左から)森武司プロデューサー、宮城通治社長、崎原光明デザイナー=豊見城市の同社

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