第6話で『孤独のグルメ Season6』にも痴漢冤罪が発生か? ゴローちゃんを驚かせた「ヤラシイネー」とは!

画像テレビ東京系『孤独のグルメ Season6』番組サイトより

 今週の『孤独のグルメ Season6』(テレビ東京系)では、どんな飯テロが!? というわけで、一週間のご無沙汰を経てゴローちゃんこと井之頭五郎(松重豊)がやってきたのは、高田馬場。今回は、のっけから腹が減っております。ちょうど昼飯の時間。女のコたちに人気のメロンパンに、腹の虫が騒いでたまりません。

 とはいえ、いくら腹が減ってはいたとしても、仕事を優先するのがゴローちゃんの素敵なところ。かくして、やってきたのは「正道会館」。あれ、空手道場にゴローちゃんはなんの用事が? これは、道場破りか? ゴローちゃんの必殺アームロックにかなう相手が、世界に何人もいるとはけっして思えません。

 というわけで、お届け物を届ける相手の師範代は高橋努。その気迫になぜかビビってしまうゴローちゃんなのです。

 なんと高橋、これから意中の女性に告白するためのプレゼントを、ゴローちゃんに注文していたというわけです。そんな個人的なプレゼントのためのアンティーク雑貨も、注文次第できちんとあつらえるゴローちゃん。ホントに、小商いにも手を抜かない人ですねえ。

 しかし、ここで驚きが。

 道場にやってきたのは、昼飯どき。練習中だからと、隅っこで待って仕事も終了。そして、時間は3時半。いやいや、いくらなんでも待たされ過ぎでしょう……。それとも、高橋のために用意した雑貨が2ケタ万円とかで、今日はもう仕事を上がってよいムードだったのか?

 ともあれ「腹ががらんどうだ」と、いつも通りに飢えの表情へと至ったゴローちゃん。さっそく店探しを初めます。

 しかし、この時間に開いている店など、そんなにありません。でも「ここも準備中」という呟きながら通りがかるのが「やきとん みつぼ」。いや、ここ居酒屋だからさあ。

 この時間帯は、仕事で外回りをする人ならわかる、魔の時間帯。なにせ世の中にはランチタイムが終わったら、一旦店を閉めてしまうところが多いんですから。だいたい、負けた気分になって牛丼屋に入ってしまったりするもの。でも、ゴローちゃんは、そんな敗北主義者ではありません。きちんと店を見つけます。

 そして目に入ったのは「ノング・インレイ」。

 そこはミャンマーはシャン料理店。いや、この店、けっこう物好きには知られている店です。それは昆虫料理を食べられるから! ああ、ほかの料理も美味いことこの上ない、結構なメジャー店です、ハイ。

 さて「通し営業か~」と救われた気分で、看板に近寄るゴローちゃん。ミャンマーとかシャン料理という不思議な響きに、ちょっと様子見をしますが、店の人に見つかって入店。

 ちょっとぎこちない様子で座るゴローちゃん。

「まったく未知の相手、ミャンマー出身のシャン。どこからどう攻めたらいいのか……」

 と、いつも通りメニューを見渡すゴローちゃんですが「竹虫」「小コオロギ」という言葉に恐れおののきます。メニューには写真付きで載ってはいますけど、画面には映さず。なんでも食らうゴローちゃんですが、さすがに空腹に食べ慣れない虫を注ぎ込むのは遠慮したいということか。

 というわけで、比較的大人しめのメニューを、あれこれと迷い始めるゴローちゃん。「パクチー大盛り、そういうのもあるのか」などと、呟きながら、迷うことひとしきり。

「スタンダードがわかんないだけに……」

 と、とてもフツーな反応です。ですから、まずは店の人に聞いてみましょうと、ゴローちゃん。

「あの~、シャンってなんですか?」

 当然、店の人からは「シャン族の食べる物」と返されます。

「それじゃあ、全然わかんないよ……」

 困惑の末にゴローちゃんの注文したのは、シャン風高菜漬け炒めを豚で。お茶っ葉のサラダと餅米。

「味も量も未知数だし、ひとまずこれで相手の出方を見よう」

 確かに、どんな量が出てくるのか謎過ぎます。いや、たとえ食べきれない量でも、食べ尽くしてくれるのがゴローちゃんでしょうけど。

 食べ慣れないミャンマー料理に、あれこれと興味津々のゴローちゃん。別の客が使っている調味料などにも興味津々です。

 そして、ついにやってくる最初の皿は茶葉サラダ。視聴者視点からも、おそらくは驚くような見た目。なにしろ、サラダなのに茶色いのですから。

「初ミャンマー。ちょいピリ辛……トマト豆茶葉」

 視聴者にもわかりやすく、説明してくれる言葉がとても素敵なゴローちゃん。

「なんだろう。食べたことないのに懐かしいような味……これ、すっごく美味しいんじゃないかな」

「サラダというよりスナックを食べているような味」

 そして、材料を炒めている心地よい音と画像を挿入して、シャン風高菜漬け炒めが登場。同時に運ばれて来た、餅米は、ちょっと容器が特殊。おそらく蒸し器なのでしょうけど、開け方に困るゴローちゃん。

 ようやく皿に置いてから「でも、このサイズ感かあ……」。むむ、これはゴローちゃんの胃袋には足りないということか?

 そりゃそうでしょう。シャン風高菜漬け炒め。見ただけで丼飯がかき込める雰囲気。

「あ、こちらはガツンとオカズ味だ」

 心地よい音楽と共に、食事シーン。

「ほうら、合う合う餅米が美味しい」

「高菜が餅米を呼び、餅米が高菜を呼ぶ。たかもちたかもち止まらない。シャンの攻撃が止まらない」

 しかし、その攻撃も一瞬。なぜなら、餅米は、予想外に小さなサイズだったのですから。

「こうなることは、最初からわかっていた」

 まずは、餅米のおかわりを投入。

「ならば、今度はこうして……」

 ここでゴローちゃんが編み出したのは、炒め物の皿に餅米をあけて、よーくまぜまぜ。

「こういう返し技はどうだ。オレ流、シャンへの逆襲」

 なんという新たな、正道食いでしょう。

「いいじゃないか、これで五分と五分だ」

 しっかし、まぜまぜの具合が視聴者にも食欲をそそる具合に。なんで、こんな上手な混ぜ方ができるのか。松重ゴローの技か、あるいはスタッフが心得ているのか。

「ミャンマーの街の食堂って、こんな感じかな」

 こうして、満足をしたと思いきや、餅米がミニサイズのためでしょうか。まだまだ、ゴローちゃんは本気を出していません。

「まだ、腹六分目……」

 そして手に取るメニュー!!

「麺に変えるか、米で押すか」

 そして「牛スープそば」を注文するゴローちゃん。出てきた若い店員は「春雨ですか?」と。ゴローちゃんも視聴者も「??」となります。

 そうこうしていると出てきたおばちゃん。張り紙を指さして「この牛スープそばですか?」といいます。どうも、日本語で書いてあるものとミャンマー語で書いてあるのは、別の牛スープそばの様子。なんだかわからないけど「この、牛スープそばをください」というゴローちゃん。

 高田馬場にいるはずが、遙かな異境に足を踏み入れた気分ですね。

 待っている間、かしましい女性客たちのテーブルに並んでる料理を眺めてしまうゴローちゃん。「ヤラシイネー」といわれてビックリ。ここで説明されますがミャンマー語では「ヤラシイネー」は美味しいねの意味だそうです。

 思わず、ゴローちゃんも痴漢冤罪? と思った瞬間でありました。

 ともあれ、今回は演出なのか、ちょっと大根な演技で次々とミャンマー人らしき客が入ってきます。

「孤立無援、ミャンマー包囲網」

 これも、知らない外国料理の店ならではの醍醐味でしょう。

 かくて運ばれてきた牛スープそばは、フォーに似た食べ物。一口すすって「等身大の美味しさだ」と呟くゴローちゃん。

 そんなゴローちゃんが提案する通な食べ方として、器に移してちょっとずつテーブルの上の調味料をかけること。

「シャン通気分に、美味さマシマシ」

「野菜と肉のシャキトウなせめぎ合いが、こたえられない」

「深いなあ、シャンの森」

「もうちょっと、ミャンマー奥地に踏み込んでみるか」

 唐辛子の酢漬けなど、さまざまな調味料を試すはいいけどむせてしまい「いかん、深入りしすぎた」とゴローちゃん。

「これ、いろいろと入れて、育てれば育てるほど美味さで応えてくれる」

 さらに育てようと、パクチー追加もしちゃうゴローちゃん。

「最終的な味付けは食べる人に委ねるおおらかさ」

「ミャンマーの人の知恵と優しさを感じる一杯だ……」

 とにかく大満足で、食べ尽くした様子のゴローちゃん。でも、残り3分ほどの時間で、まだ「大満足」には追加がありました。

「ごちそうさま」とはいいつつも、別のテーブルに運ばれてきたパフェに興味津々。メニューを開けば、ミルクティーと揚げパンのセットを注文してしまうのであります。

 そんな揚げパンは、ミルクティーにつけて食べるのがオススメ。

「うん、いいね……。日本の発想では揚げ物をお茶につけないよな。でも、食べてみるとほっこりする……」

 こうして、大満足の特上を楽しみきったゴローちゃん。

 次々と行ってみたくなる店を登場させるこの番組でもありますが、今回はさらに行ってみたい度の高い、お店のセレクトだったのではないでしょうか。何せ、未知の味だというのに、すべてが美味そう。それに、ゴローちゃんは忌避したけど、虫料理を試してみたいという人も多いのではありませんか?

 ひとまず「ヤラシイネー」という言葉だけは、覚えておきましょう。
(文=昼間たかし)

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