「東根さくらんぼ」タイへ輸出 GI生かし海外攻勢

 東根市は地元産サクランボの海外戦略を強化する。ターゲットとなるタイには今季、農林水産省の地理的表示(GI)に登録された「東根さくらんぼ」を輸出。7月に展開するバンコクでのプロモーションで、東根産の食味の良さを富裕層に売り込む。販路拡大やブランド力強化と合わせ、インバウンド(海外からの旅行)の促進にもつなげたい考えだ。

 タイ・バンコクでのPR活動は3年目。今季は7月1、2日に予定しており、「東根さくらんぼ」の基準となる「秀・L」以上の「佐藤錦」「紅秀峰」を出荷し、百貨店での試食販売を通じてGIブランドをアピールする。現地ではアメリカンチェリーが定番化しているが、消費動向の調査なども行いながら市場開拓の可能性を探る。

 農水省はGIの相互保護に向けてタイ政府と協力することで合意しており、今後、偽物の取り締まり強化によるブランド農産品の価値向上が期待される。これまでのプロモーションで東根産の食味は高く評価されており、担当する市ブランド戦略推進課は「東根産の認知度を高める好機でもあり、ブランド産品としての定着につなげたい」と展望する。

 市は「東根ブランド」を海外に売り込むことで観光面への波及効果も期待する。現地では東根観光をPRするタイ語のチラシを配り、観光誘客にも力を入れる方針。同課は「本物の味を多くの消費者に知ってもらい、東根への旅行意欲もかき立てることができれば」と話している。

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