雇用増で地域活性化期待 競争力強化ヘデンソー福島・工場増設

画像

 田村西部工業団地(田村市)のデンソー福島に新工場が建設されることが発表された19日、本県関係者は雇用増による地域活性化を期待した。工場建設の背景には自動車部品業界の激しい競争があり、同社の動向にも注目が集まりそうだ。

 デンソー福島では306人(4月時点)が働いており、県内屈指の規模を誇る工場。デンソー(愛知県)は新工場建設や生産拡大に伴い、2023年までに約150億円を投資する予定。一部には、国の津波原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金を活用する。23年ごろまでに、雇用者数倍増を目指している。

 同工業団地は磐越道船引三春インターチェンジ(IC)の近くにあり、広域的に従業員を集められる利点がある。本田仁一田村市長は「雇用確保や経済発展につながり、喜ばしい」と歓迎した。

 新工場建設の狙いは自動車部品業界での競争力強化だ。「ガソリンの燃費を良くしていくことが社会の流れ」とデンソーの担当者は言う。

 同社によると、現在の自動車エンジンのタイプは大きく分けて二つで、ガソリン直噴とポート噴射。ガソリン直噴は燃費に優れているが、製造技術が難しい。ポート噴射は燃費の面では劣るが、安定生産でき、海外などで需要がある。

 新工場建設はデンソーグループ全体の業務効率化の一環で、新工場では主にポート噴射の部品製造を請け負い、新工場に業務を一部移管する西尾製作所(愛知県)では燃費向上により力を注ぐことになる。製造現場に専門性を持たせることで、生産能率を向上させるのも狙いだ。

あなたにおすすめ