バラ日本一に島さん(佐賀市)「アマダ+」

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24時間温度管理を徹底し、バラの全国品評会で最高賞を受賞した島俊哉さん=佐賀市嘉瀬町

■深紅鮮やか、切花品評会で最高賞

 全国のバラ生産者が栽培技術を競う「第60回日本ばら切花品評会」(日本ばら切花協会主催)で、佐賀市嘉瀬町の島俊哉さん(48)が出品した「アマダ+(プラス)」が最高賞の農林水産大臣賞に輝いた。ハウス内の温度管理を徹底して品種本来の色や形、表情の良さを引き出し、日本一の評価を得た。

 「アマダ+」は、花弁の縁が外側に反り返った「半剣弁高芯咲き」の品種。一般的なバラより大輪で、グラデーションがかった鮮やかな深紅が目を引く。島さんは2007年から栽培、豪華なイメージからプロポーズや還暦祝いなど特別な時の注文が多いという。

 品評会は11日に埼玉県所沢市で開かれ、1都22県から280点が出品された。島さんは、宅配便で会場に輸送する2日間にどれだけ花が開くかを計算し、出品する「アマダ+」の一輪花10本を選別した。「花弁の巻きの強さや多さから、縦横のサイズ、上から見た時の表情や葉の光沢まで、一目で引きつける力があった。あの10本はパーフェクトだった」と振り返る。

 農業大学校を卒業後、バラ農家で約1年間研修を受け、21歳で独立した。現在は妻の久美子さん(48)と共に約3300平方メートルのハウス内で11品種約2万本を栽培、京都、福岡、佐賀を中心に出荷している。

 繊細なバラを栽培する上で最も気を遣うのは温度管理。仕事場のパソコンで24時間1分単位で平均気温のデータを収集している。ハウスには水を流して気化熱で温度を下げるシステムを導入、日中は25度、夜間は18度になるよう徹底する。

 病気が出やすい梅雨時などは夜中に起きて見回ることも。「1年中、品質を安定させて出荷させられるかが最も苦労する」と話す。

 島さんは佐賀県切花研究会(11人)の会長で、「父の日」にバラを贈るキャンペーンなどで花の消費拡大にも力を入れる。品評会の最高賞受賞者は、12月の天皇誕生日に皇居でバラを献上することになっており、佐賀のバラをPRする絶好の機会。「励みになると同時に、それに伴う品質で常時出さないといけないプレッシャーにもなりますね」と笑った。

 20、21日、佐賀市若宮の「フラワースタイルラズリ」で「アマダ+」を展示する。

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