「飛び火」対策充実を提言 糸魚川大火教訓に 火災学会が研究会

画像糸魚川大火の特徴や教訓を探ったワークショップ=19日、東京都新宿区

 日本火災学会は19日、糸魚川大火をテーマにしたワークショップを都内で開いた。糸魚川市消防署の長野隆一署長が講演し、屋根瓦や強風で放水の効果を十分上げられなかった状況を説明。学識経験者は飛び火についてメカニズム解明や対策の充実を提言した。

 消防関係者、研究者や建設会社社員ら約280人を前に長野署長は、当初は「何軒かの火災で終わるイメージだった」と証言。はしご車から放水する映像を紹介し「屋根瓦の下は炎で真っ赤。水が届かず、水しぶきが熱かった」と振り返った。

 ほかに専門家4人が講演した。東京理科大の関沢愛教授(建築・都市防災)は「飛び火が次々に起き手が付けられなくなったというのが糸魚川大火の真相だ」と強調。飛び火が屋根瓦の隙間から野地板に着火した可能性を挙げ、詳細な調査と実験による防止対策を研究するべきだと提案した。

 講演を聴いた東京消防庁城東消防署の寺屋充彦さん(35)は「木造密集地域があるのは東京も変わらない。飛び火による延焼阻止が大切だと思い知らされた」と話した。

 会場には新潟日報社による糸魚川大火の報道写真も掲示された。

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