<青葉まつり>武者隊きりり あす本まつり

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昨年の時代行列で注目を集めた長野県上田市の武者隊。今年は愛媛県宇和島市から宇和島伊達家13代当主が参陣する=2016年5月15日

◎時代絵巻/宇和島伊達家が参陣

 総勢約5000人による時代絵巻巡行は、伊達政宗生誕450年を祝う先導隊が先頭を飾る。先導隊は選抜祭連「伊達の舞」、模型のサン・ファン・バウティスタ号、愛姫を乗せた山車などで構成。山鉾巡行が続き、仙台に伊達文化の礎を築いた藩祖の功績をたたえる。

 伊達家18代当主の泰宗氏は政宗と同じ三日月の前立てかぶと、漆黒のよろい姿で登場。戦国家臣団、武者隊、鉄砲隊を従える。

 愛媛県宇和島市の宇和島伊達家13代当主の宗信氏は初めての参陣となる。政宗の長男で宇和島藩祖となった秀宗(1591~1658年)にならい、くわ形前立てのかぶと、紫糸縅(おどし)の具足を身に着ける。泰宗氏に続いて騎馬でさっそうと練り歩く。

 秀宗は村田城(宮城県村田町)で生まれ、大坂冬の陣に徳川側として政宗と共に参戦。政宗の働きにより拝領した宇和島10万石の藩主となった。秀宗が初めて仙台の地を踏んだのは、政宗の葬儀の時だったという。

 協賛会事務局は「400年の時を超え、政宗公が築いた仙台の街を2人のご当主がそろって歩く姿は必見だ」と語る。

 時代行列の後は、政宗のみ霊を乗せた青葉神社の神輿が渡る。しんがりは約2000人によるすずめ踊りの大流しが務める。

 定禅寺通では午後2時半ごろ、時代絵巻巡行の隊列が足を止め、政宗生誕450年の「祝いの儀」が執り行われる。山鉾、時代行列、みこしが勢ぞろいする中、泰宗氏らがあいさつ。「三国一の武将」を目指す政宗の夢の実現を祈願し、当時の家臣の間で行われた「伊達の一本締め」を観客と一緒に再現し、生誕450年の節目を祝福する。

◎山鉾巡行/豪華絢爛の11基練る

 豪華絢爛(けんらん)11基の山鉾が、先導隊に続いて登場する。「商売繁盛」「除災招福」「大漁豊饒(ほうじょう)」などの願いを、恵比寿天や大鯛(だい)、伊達政宗のかぶとといった個性豊かな意匠で表現している。

 山鉾は高さ約6メートル、全長5~6メートル、幅3メートル。重さは5.5~8トンある。大勢の引き手が付いて街を練り歩く。にぎやかなおはやしの演者を乗せたり、踊りの一陣を引き連れたりして、沿道の観客に向け、祭り気分を一層盛り上げる。東二番丁通では山鉾が一斉に運行を止め、趣向を凝らした演技を披露する。停止演技は定禅寺通でも行う。

 3年前に復活した「仙台木遣り」が歌声を響かせる様子も見どころだ。山から木を運び出す際の掛け声から生まれた労働歌で、祭事や祝いの席で歌われるようになった。すっかり途絶えていたが、協賛会が楽譜を見つけ、2014年の祭りで披露した。

 山鉾出発式と伊達政宗生誕450年の「祝いの儀」で歌い上げるほか、時代絵巻巡行の途中でも歌声を聞かせる。

◎弓術演武/よみがえる「戦闘型」

 伊達家に伝わる伝統弓術「日置(へき)流印西(いんさい)派弓術」が、初登場する。相手を取り囲みながら少しずつ距離を詰めていく戦闘型の弓術で、現在の弓道とは異なるスタイル。現代によみがえる豪壮な伊達文化を楽しめる。

 東北学院大工学部弓道部OB会紅葉( もみじ )会を母体とする弓術研究会が継承している。同会の12人が出演し、甲冑(かっちゅう)や刀を装着して「要前甲冑射術」を演武する。東二番丁小グラウンドで午後0時20分から。

 恒例の火縄銃演武は会場が一つ増え、定禅寺通の2カ所である。国分町通交差点(正午から)では岩手県住田町の五葉山火縄銃鉄砲隊、一番町交差点(午後0時半から)では栗原市の花山鉄砲組と白石市の片倉鉄砲隊が、それぞれ伝統の射法を披露する。

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