公衆トイレ洋式化 子どもに配慮  尾瀬国立公園

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 19日に安全祈願の「山開き」が行われた尾瀬国立公園で、県は公衆トイレの洋式化を進める。

 山の鼻ビジターセンター(片品村)と竜宮十字路(同)の2カ所に計25ある大便器について、本年度中に洋式の数を8から20に増やす。環境学習を推進する県事業「尾瀬学校」などで訪れる、和式に不慣れな児童生徒がトイレを利用しやすくし、減少傾向にある入山者の増加につなげる。

 センターの大便器の和洋の内訳は洋式8、和式12で、ミズバショウなどが楽しめる尾瀬ケ原にある竜宮十字路は洋式0、和式5。8月以降に始める改修工事で、センターは洋式16、和式4に、竜宮十字路は洋式4、和式1にする。

 県尾瀬保全推進室によると、和式が空いているのに洋式に順番待ちの列ができるなど、和式は敬遠されがち。1996年度にピークの約65万人を記録した入山者は昨年度は約29万人まで落ち込んでおり、トイレ改修が状況改善につながることも期待している。

 県は本年度一般会計当初予算に整備関連費用として約3000万円を盛り込んだ。地方自治体の地域活性化策に寄付した企業の税負担を軽減する「企業版ふるさと納税」による寄付金を財源に充てる。

 公園内のトイレは浄化装置が取り付けられ、し尿処理後の固形物はヘリコプターで搬出している。維持管理費は年間1000万円程度に上る。利用者に100円を目安に負担を求める「トイレチップ」に協力しない人が少なくないといい、同室は「貴重な自然を後世に残すためにも、ぜひ協力してほしい」と呼び掛けている。

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