専大北上、延長制す 春季高校野球県大会第1日

 第64回春季東北地区高校野球県大会第1日は19日、二戸市の大平球場などで1回戦8試合が行われ、専大北上が昨秋県大会4強の花巻農に延長十二回の末、3-2でサヨナラ勝ちした。 初の3連覇を狙う一関学院は同じ一関地区の千厩に3-2でサヨナラ勝ち。盛岡三は前回4強の一関工との打撃戦を7-6で制した。宮古商は釜石商工に4-3で競り勝ち、盛岡四は地元の伊保内を下した。大船渡東、久慈も2回戦進出。花巻南はコールド発進した。第2日の20日は3球場で1回戦の残り7試合が行われる。

   専大北上、先制されても動じず  先制されても動じない。専大北上は冷静な試合運びで延長十二回に及ぶ接戦をものにした。試合巧者ぶりが光った一戦に、プロ野球で活躍した中尾孝義監督は「修正点は監督の采配だね」と上機嫌だった。

 序盤は硬さがあった。初回、先発大塚大樹(3年)が立ち上がりをたたかれ2失点。打線も花巻農の及川尚輝(3年)の一塁方向にインステップする変則的なフォームに苦しめられた。

 それでも選手たちは冷静だった。「焦らずに後半勝負」と声を掛け合い集中。1点ずつ確実に差を詰めようと、粘り強く好機をうかがった。

 流れを引き寄せたのは伊藤将志(3年)だった。五回に1点を返し、1死三塁で迎えた八回。「甘い球に絞っていた」と右前に狙い通りの同点打。この日3本目の安打でチームを勢いづかせた。

 延長に入っても焦らず手堅く。十二回、愛木修平(2年)がボールを見極め四球で出塁すると、すかさず送りバント。敵失で好機を広げると、伊藤がセンターへ犠飛。愛木はホームに滑り込むと小さく拳を握った。

 阿部優人主将(3年)は「勝ててよかった」と控えめに語り、「決めるところで決めないといけない。次はコールドで勝ちたい」と気を引き締めた。 (下石畑)

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