火口モニターツアー計画 阿蘇中岳、見学再開に向け

 熊本県阿蘇市は19日、噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)に引き下げ後も立ち入り規制が続く阿蘇中岳第一火口の見学再開に向け、少人数制でのモニターツアーを実施することを決めた。同日開かれた阿蘇火山ガス安全対策専門委員会での意見を踏まえ実施の内容や時期を検討する。

 阿蘇火山防災会議協議会(会長・佐藤義興阿蘇市長)によると、昨年10月の噴火で国の設置する火山ガス検知器が損傷。観光客の落ち込みが深刻な中、市はガス検知器が無い状態での見学再開の可能性を検討してきた。

 市の計画するツアーは15人以内の少人数制で、1~2時間程度。風向きや火山ガス量が基準を満たす場合に限り実施し、参加者にはヘルメットやガスマスクの装着、健康チェックシートの提出を求める。携帯型検知器を持つ監視員3人が同行し、基準値を超えた場合は速やかに下山する。

 会合は非公開で、火口見学の安全対策を検討する有識者5人が計画を協議。同委員会事務局によると、健康診断の事前の問診や、緊急時対応などガイド教育の徹底を求められたという。市は実施時期について「できるだけ早期の実施を目指す」とし、複数回の実施で検証後、本格的なツアーの可否を防災協で協議する。

 福岡管区気象台によると、中岳火口は2月7日に噴火警戒レベル1に引き下げられ、4月末に一時、火山ガスがやや多い状態となったが、5月以降は以前の状態に戻った。(中尾有希)

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