苫小牧市美術博物館で講演会、むかわ竜は草食系

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 苫小牧市美術博物館主催の講演会「恐竜学最前線 超肉食ティラノサウルス」が14日、同館で開かれ、むかわ町で発見された国内最大の恐竜全身骨格化石「むかわ竜」(通称)の発掘を指揮している北大総合博物館・小林快次准教授が最新の恐竜研究について詳しく説明した。小林准教授は「むかわ竜(ハドロサウルス科恐竜)は植物を食べることに優れていた恐竜でスーパーベジタリアン」と解説していた。

 日本最大の全身骨格化石の研究をする小林准教授への関心は高く、親子連れなど約100人が会場に詰めかけた。

 小林准教授は最強の恐竜といわれるティラノサウルスについて「かむ力は約6~8トンあり厚い鉄板も貫けるほど強かった。歯はバナナぐらい太かった。優れた視力と嗅覚を持ち、集団でトリケラトプスなどを狩りしていた。子どもと大人が共同していたようだ」と古代の世界を紹介した。さらに、食事については「骨ごと砕いて食べていた。生命史上最強の恐竜だった」と研究の成果を発表。「タイムマシーンがあってもティラノサウルスには絶対に近づかないでね」とユーモアを交えた解説に子どもたちは大喜びだった。

 この後、むかわ竜が海底の地層から見つかったことについて「海岸線に住んでいたが洪水や津波で流されたのではないか。今も昔も自然災害に襲われていたことが分かり、意味深い」と研究を進めていることも明かした。最後には3月末に化石を並べて国内最大の全身骨格を確認した時は「意外にそろっていたので感動した」と素直な感想を披露した。続けて、クリーニングが続いているので6月4、11両日、「町内での公開を楽しみにしてほしい」と締めくくった。 (佐藤重伸)

【写真=最新の恐竜研究について語る小林准教授】

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