利賀で天空トレイルラン 最多855人山野駆ける

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 南砺市利賀地域の山野を駆けるTOGA(トガ)天空トレイルランが20日、利賀国際キャンプ場を発着点に行われた。出場者は過去最多の855人に上り、1月に旧利賀スキー場で起きた地滑りによる打撃からの再生への第一歩となった。

 トレイルランは最小限の装備を担いで山野を走るスポーツ。この大会は、豊かな自然に恵まれた利賀地域に適した振興策として2014年から開き、4回目となる。今回はロング(40・9キロ)、ミドル(31・9キロ)、ショート(18・5キロ)、トライアル(12・9キロ)の4コースを設けた。

 田中幹夫市長の号砲を合図にスタート。晴天の下、新緑の風情を満喫しながら、古道や登山道を駆け抜けた。15年のさいたま国際マラソン2位の吉田香織さんがゲストランナーとして参加した。

 スタートに先立ち、野原宏史実行委員長が開会を宣言。市長と柴田北日本新聞砺波支社長が歓迎のあいさつをし、仙台光仁スポーツ庁地域振興担当参事官が祝辞を述べた。

 この大会は昨年、過疎地域振興への貢献ぶりが評価され、スポーツ健康産業団体連合会(東京)などのスポーツ振興賞(スポーツ庁長官賞)と北日本新聞地域社会賞を受けた。北日本新聞社共催。■住民が感謝の声援 安全確保・温かくもてなし 利賀地域の住民は全国から訪れた過去最多の出場者に感謝の思いを寄せ、沿道で温かな声援を送った。

 1月に大規模な地滑りが発生した旧利賀スキー場は、トレイルラン発着点の利賀国際キャンプ場から百瀬川対岸に位置する。もともと含まれていたゲレンデ内のコースを外し、安全性確保を図った上で、開催にこぎ着けた。

 イメージダウンが心配される中、県内外の971人がエントリーし、855人が出場。開会式で利賀地域出身の田中市長が真っ先に口にしたのが「ありがとうございます」という感謝の言葉だった。

 休憩コーナーの一つが設けられた上百瀬集落は、地滑り後の一時期、県道の通行止めにより孤立状態となったエリア。この日は、98歳女性を含む大勢の住民が旗を手に声援を送り、そうめんや豆腐などを提供した。地域おこしの一般社団法人ナントライフ代表理事、野原一司さん(51)は「4カ月前の事態がうそのよう。開催できて本当に良かった」と笑みを浮かべた。3回目の出場となる横浜市、薬剤師、川崎恵子さん(36)は「みんなで歓迎してくれる雰囲気が大好き」と話していた。

 ◇ロング▽男子(1)高瀬裕行(2)野口奨太(3)荒木諒▽女子(1)佐藤直美(2)道下恵(3)木村真由美◇ミドル▽男子(1)小山祐(2)渡辺伸悟(3)山田勝▽女子(1)下平麿利子(2)大野香織(3)川崎恵子◇ショート▽男子(1)武岡秀樹(2)菊川惠大(3)上田周平▽女子(1)山岸陽子(2)中塚奈津絵(3)浅地李佳◇トライアル▽一般(1)石元蓮(2)西方路修(3)吉田功志▽小学生男子(1)長瀬歩歌朗(2)中村嶺(3)西梅李一郎▽同女子(1)山本夏帆(2)大瀬千恵美(3)能川あかり

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