モチモチ ホクホク 在来種作付け/弘前実業

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在来品種の農作物の種をまく生徒

 弘前実業高校(福士広司校長)農業経営科の3年生が18日、同校農場で、在来品種の「もちきみ」と「浪岡あずき」の種子を植えた。昨年秋には在来品種「岩木にんにく」を植えており、世代を超えて地域で守られてきた在来作物を受け継ごうとしている。

 県在来作物研究会の白取克之副会長=青森県弘前市=を講師に迎え、同科野菜班の生徒10人が、1アールほどの農場に丁寧に種子を植えた。

 白取さんによると、青森県の在来作物の調査は他県に比べ進んでおらず、実態を把握しきれていない。「もちきみ」はトウモロコシの一種で、青森市内の庭で植えられていた。甘さはないが、モチモチと歯に付くような食感が特徴だという。「浪岡あずき」はホクホクとした食感があり、赤飯向けで、青森市浪岡の道の駅の店頭に並んでいた。もちきみは8月ごろ、浪岡あずきは10月ごろに収穫予定。

 同校によると「岩木にんにく」は一時、主要品種「福地ホワイト六片」と並ぶ有力品種だった。やせ地でも生育しやすいが、外見上、赤みがあり、岩手県内の品種と競合したため、昭和40年代ごろから栽培されなくなった。6月上旬に収穫し、加工品にする見込み。

 在来品種の栽培について、3年の齊藤颯(そう)偲(し)さんは「国内でも数少ない在来種を育てることができるのは誇り。どんな反響や味があるか、収穫後が楽しみ」と胸を膨らませた。澁谷圭治教諭は「在来種の発掘も進めながら農村の食文化の継承につなげたい」と話した。

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