営農+発電 水田に太陽光パネル

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太陽光パネルの下で田植えをする農家

 秋田県井川町で電気機器の設計・製造を手掛けるアイセスは19日、水田に太陽光パネルを設置し、農業と発電を同時に行う「ソーラーシェアリング」システムを町内で公開した。同社によると、水田での取り組みは福島県などで先例があるが、北海道・北東北では初。

 斉藤健悦社長が所有する水田のうち約0.1ヘクタールに高さ約6.5メートルの架台とパネル576枚を設置。日陰を少なくするためパネルには約30度の傾斜をつけた。年間約6万キロワット、約150万円の売電収入を見込む。

 パネル下での田植えも公開。田植え機を操作した同町の農業法人役員湊雄孝さん(69)は「収量が減らなければ農家の収入にプラスになる」と期待した。

 同社は農林水産省が太陽光パネルの設置に関して2013年、収量が地域平均の8割を下回らないことを条件に農地の一時転用を認めたのを受け、千葉県の企業とともに15年春ごろからシステム開発に着手した。

 県は20年までに太陽光発電量を現在の約2.5倍の24万キロワットに増やす計画。農地を活用できれば太陽光発電の普及が進む一方、コメ生育に支障がないかや冬期の安定的な発電量確保などが課題になる。同社の斉藤徹常務は「新たな農業の選択肢としてシステムを普及させたい」と話した。

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