復帰前のBC通り考察 立命館大加藤氏「基地の方が街に依存」

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 【沖縄】沖縄市の市史編集担当は、コザの戦後をさまざまな視点でつづる「KOZA BUNKA BOX(コザブンカボックス)」の第13号を発行した。立命館大学文学部教員の加藤政洋氏(社会地理学・都市研究専攻)が寄稿の中で、1970年8月時点のビジネスセンター通り(BC通り、現中央パークアベニュー)の商業構成や地図を復元し、基地の周囲に形成される消費空間の特性を考察している。

 琉球政府企画局統計庁が実施した事業所基本調査の資料などを基にした調査結果によると、BC通りには当時143軒(業種不明店舗を除く)の事業所があった。

 業種別ではクラブ・バーやレストランを含む飲食店が69軒で最も多く、時計・質店が25軒、衣料品店が21軒、お土産品店が11軒と続いた。外国人顧客率はクラブ・バーが1軒を除き100%、レストランも80~90%に上ったという。

 加藤氏は米軍基地について「あらゆる生産・消費を外部に依存することから、基地の周囲では不可抗力的に都市化が引き起こされる」と解説。「一般に基地関連収入は『基地(依存)経済』と呼ばれてきたが、そもそも依存しているのは基地の側であった」と、「基地の外部依存性」を説いた。

 13号ではその他、戦前、戦後の移民、引き揚げ者の特集や市内における戦後映画興行史のレポートなどもある。1部700円。問い合わせは市史編集担当(電話)098(929)4128。

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