クロツラヘラサギ けが治療終え大空へ 沖縄・漫湖

 漫湖水鳥・湿地センター(沖縄県豊見城市)で18日、けがのために保護されていたクロツラヘラサギが放鳥され、約40人の野鳥ファンが見守った。

 放鳥されたのは「E24」と識別される雄で6歳。3月6日に沖縄市の泡瀬干潟で釣り人に保護された際、右足に外傷があり第4指の付け根が大きく腫れていた。治療した獣医師によると釣り針などのごみによる可能性があるという。

 クロツラヘラサギは環境省と沖縄県の絶滅危惧1B種に指定されている。東アジアのみに生息し、1月の世界一斉調査では3941羽が確認された。朝鮮半島西岸域で繁殖し、冬は台湾や香港、日本の九州や沖縄などで越冬する。

 沖縄野鳥の会の山城正邦会長は「県内ではこれまでクロツラヘラサギの救護や死んだ事例が、全国でも多いのではないか。釣り糸や釣り針による足のけがが多い。沖縄は野鳥にとって暮らしやすい環境ではないのかもしれない」と改善を訴えた。

画像放鳥され、干潟を歩き回った後、飛び立つクロツラヘラサギ=日、豊見城市・漫湖(田嶋正雄撮影)

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