被災水田、待望の作付け 宮古、津軽石・赤前地区

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 東日本大震災の津波で浸水した水田を含め集約、大区画化する県の農用地災害復旧関連区画整理事業のうち、宮古市の津軽石・赤前工区(10ヘクタール)の完成箇所で19日、水稲の作付けが行われた。生産者は待望の営農再開を喜び、利便性や収益性が向上する新たな農地で米作りを守っていくことを誓い合った。

 地元の農業者で組織する宮古東部ファーム(組合員17人)のメンバーらが大型の田植機に乗り、あきたこまちの苗を植えた。それぞれ表情には高揚感や充実感が浮かんだ。

 今秋には約2・5トンを収穫予定。佐々木積組合長(66)は「ようやくこの日を迎えられた。大型機械を活用して生産できるので、震災後に離農した高齢者や、若い人にも興味を持ってもらいたい」と、農業再興への意欲を新たにした。

 同市の水田は75ヘクタールが被災した。県事業は、被災農地と周辺の未被災農地の計31ヘクタールを一体的に整備しており、2016年2月に着工した同工区が今年9月に完成すれば、市全体の圃場整備が完了することになる。事業費は14億6千万円で、復興交付金を活用した。

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