流域全体で備えを 富士山噴火でシンポ 6月に

 富士山噴火による酒匂川流域への被害や影響を考えるシンポジウムが6月3日、小田原市民会館(同市本町)で開かれる。市民団体「富士山と酒匂川流域 噴火と減災を考える会」の主催。

 同会によると、静岡県小山町では2010年9月の台風9号で、江戸時代の1707年に起きた宝永噴火で降り積もった火山灰などが山肌から流出。酒匂川にも流れ込み、漁業などに影響が出ているという。

 シンポでは、同町の込山正秀町長が台風被害の教訓について講演。流域全体で治水に取り組む重要性を説く。神奈川県の防災担当者や小田原、山北、大井の各首長らも交え、意見交換する。幕内忠一実行委員長は「いつ起きるか分からない富士山の噴火に対し、流域の行政や住民が連携して備える必要がある」と強調、参加を呼び掛けている。

 シンポは午後1時から4時まで。定員は250人で、参加費千円。申し込みはメール(fuji-sakawa-gensaikai@postman.email)かファクス=0465(82)0438で。締め切りは25日夕。

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