メダル奪還へ、ホッケー日本の司令塔 バンクーバーパラリンピック アイススレッジホッケー      銀メダリスト 高橋和廣選手

アイススレッジホッケー日本代表の司令塔・高橋和廣選手。来年開催される平昌冬季パラリンピック出場を賭けた最終予選まで、残すところ5ヶ月余り。アイススレッジホッケー日本代表合宿が長野県で行われた。練習が行なわれていたアイスアリーナの室内気温は真冬並みの4度だが、そこで汗だくになって練習をしている20名ほどの男達がいた。その中でもひときわ大声を出して周りを盛り上げているのが高橋選手。彼は、小学生から大学までインターハイ出場も果たしたアイスホッケー経験者だったが、21歳の時、スノーボード中の事故で脊髄を損傷する。その後、リハビリをきっかけに“スレッジ”と呼ばれるそりにのって行なうアイススレッジホッケーと出会った。普段は、区役所の広報課で働く好青年だが、いざスケート場に入ると、戦闘モードのスイッチが入り、人格が変わる。ボディーコンタクトが認められているアイススレッジホッケーでは、厳しいタックルは当たり前で、時には脳しんとうを起こす事もあるほど激しい競技。しかし、高橋選手はチームの勝敗を左右するゲームメーカーであることから「頭はクールに体はホットに」を意識して試合に臨んでいる。「プレッシャーは必ずのしかかるが、どんな時でも平常心を保つことが大事」だと語る。日の丸を背負い戦うアイススレッジホッケーの司令塔の“魂を込めたパス”の行き着く先とは。


高橋和廣(タカハシカズヒロ)

高橋和廣選手(アイススレッジホッケー)

1978年12月4日生まれ 38才
東京都出身

アイススレッジホッケー日本代表として、2002年のソルトレーク大会から3大会連続でパラリンピックに出場。2010年バンクーバー大会では、優勝候補の地元・カナダを破る大金星で銀メダルを獲得。しかし去年のソチ大会は予選で敗れ出場できず。来年開催される平昌大会でのメダル奪回に向け、代表の中心選手としてプレーしている。

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