加齢に伴う心身の変化と、在宅介護をテーマにした出張医療講座「歳を取るって、どういう事?」が25日、横浜市富岡東地域ケアプラザ(同市金沢区)で開かれた。並木まちぐるみ健康づくり運営委員会(小西乃武子代表)の主催。
講座では、寺倉富士夫さん(71)が、妻の千枝子さん(68)の介護について語った。
千枝子さんは2013年に倒れて心臓を手術。14年11月から、寺倉さんが自宅で介護を始めた。
千枝子さんは気管切開と胃ろうをしており、要介護5。寺倉さんは訪問診療やさまざまな介護サービスを利用しながら、24時間の介護を続けている。写真を交えながら、胃ろうなどのケアの方法や、入浴時の工夫など、千枝子さんとの日々の生活を紹介。介護を始めたころは寝たきりの状態だった千枝子さんが、歩けるようになるまでのリハビリや、口から食べるための訓練も説明した。
寺倉さんは「妻の介護をするなんて、考えたこともなかった。最初は自分で介護できないと思い、施設入所も考えたが、在宅を選んで正解だった」と心境を語った。
講座では、千枝子さんの訪問診療をしている、並木小磯診療所院長の安崎弘晃さんの講演も行われた。