パワーショベルに挑戦 伊勢原で大学生ら

 建設業界への就職を希望する東海大学工学部の学生や大学院生約40人が2日、伊勢原市西富岡の国道246号バイパス(厚木秦野道路)の工事現場を見学した。コンピューター制御された情報通信技術(ICT)建機を操作し、最新技術の一端に触れた。

 国土交通省は熟練した建機運転士の減少を受け、ICT建機導入などを後押し。業界への志望者を増やそうと、昨年度から全国で学生向けの見学会を行っている。

 この日、学生はICT建機の運転台に乗り込み、作業を体験。ブルドーザーで整地したり、パワーショベルで掘削したりした。

 ICT建機は小型無人機ドローンで空撮した写真を基に図面データを入力できる。掘削する位置や深さなどをコンピューターが判断するため、経験の浅い人でも操作しやすいという。

 工学部4年の学生(21)は「ほとんど何も触らず、操作がとても楽だった」と話していた。

 22日には同じ現場に県立小田原城北工業高校の生徒40人も見学に訪れる予定。

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