「市民には良いこと」 市議2人出馬意欲に川崎市長

 川崎市の福田紀彦市長(45)は6日の定例会見で、任期満了に伴う市長選(10月22日投開票)で、自民党市議2人が出馬に意欲を示したことに関し、「選挙は民主主義の最も大切なプロセス。川崎をどうするかを掲げて挑戦することは市民には良いこと」と述べた。

 最大会派の自民党市議団は現在、再選出馬を表明している福田氏の対抗馬擁立を目指す主戦論と見送り論が混在。嶋崎嘉夫(52)、吉沢章子(53)の両氏が名乗りを上げた一方、「川崎の発展を考える会」(会長・山田長満川崎商工会議所会頭)が持ちかけている福田氏支持で共同歩調を目指す意見もある。

 福田市長は初当選した2013年の前回選挙は政党推薦を受けなかった。今回の政党との関係について「政党は市政を前に進める重要なパートナー。その意味で『推薦を受けない』とかたくなになる必要はないと思う」としながらも、「政党推薦を前提に考えると(市政の)判断を間違えてしまう。政党ファーストではない。ただ拒んでいるわけでもなく、柔軟に考えている」とも述べた。

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