北朝鮮「利己主義と道徳的低劣さの極み」…米パリ協定脱退を非難

北朝鮮外務省の報道官(スポークスマン)は6日、朝鮮中央通信の質問に答える形で米トランプ政権がパリ協定からの脱退を宣言したことを糾弾した。

報道官は、「米国が、パリ協定からの脱退を宣言したことによって今、全世界的に米国に対する糾弾と非難の声が激しく響き出ている」と述べた。

また、「トランプが唱える『米国第一主義』がパリ協定からの脱退へつながったのは、全世界を犠牲させてでも自分だけ裕福に暮らすという利己主義と道徳的低劣さの極みである」と非難した。

さらに、米国の利己的な行為は他の分野においても大きな危険を招いているとしながら、「米国が対朝鮮敵視政策を追求したあげく、今や自国の安保のためであるとして他国にまでわが国との関係を犠牲させることを強迫するのは至極不当かつ危険極まりない行為である」と、トランプ政権の対北朝鮮政策へ非難の矛先を向けた。

そのうえで、「トランプ一味の虚勢に押さえられてこれ以上盲従、盲動すれば、今後、歴史の裁きを受ける時、彼らと同じような取り扱いをされるということを銘記すべきである」と強調した。

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