東日本大震災から6年3か月｜レスキューナウ

6月11日、東日本大震災が発生してから6年3か月

◆人的被害・避難者数

・2011年3月11日、国内最大規模となるM9.0の地震が発生し、大津波により東北地方の太平洋沿岸に大きな被害をもたらした。警察庁によると、2017年3月10日現在、死者1万5893人、行方不明者2553人、死者不明を合わせて1万8446人。

・復興庁によると、2016年9月30日現在、震災関連死は1都9県で3523人。直接死・行方不明者と合わせると合計2万1969人。

・復興庁によると、2017年5月16日現在、避難者数は9万6544人。県外避難は4万2356人（福島県3万5818人、宮城県5242人、岩手県1296人）。避難者数は、4月13日現在と比較して1万2464人減少した。3月末に福島県は自主避難世帯を対象とする住宅の無償提供などの支援を終了している。

◆裁判・訴訟

・5月24日、原発事故をめぐり業務上過失致死傷罪で強制起訴された東京電力の元会長と元副社長2人の初公判が6月30日に決まった。

◆賠償

・6月6日、原発事故で全域が避難指示となり町有地の価値が下がったとして、昨年、浪江町が東京電力に約115億円の賠償を請求したことについて、東京電力は25億円を支払う方針であることが報道などで明らかになった。

◆事件・事故・火災・不祥事

・5月11日、福島市の森林の除染事業で、3次下請けのゼルテック東北（福島県二本松市）が単価の高い竹林の作業を行ったように偽装し、水増し請求していたことが明らかになった。竹林で作業したように見せるため地面に竹筒を並べて写真を撮影し報告書に添付していた。内部告発で明らかになった。

・5月16日、帰宅困難区域の浪江町で4月29日から5月10日かけて起きた大規模な山火事で、林野庁は放射線量の変化などを調査すると発表した。5月19日、林野庁は「周辺に大きな影響を及ぼすような放射性物質の拡散はない」と発表した。

・6月7日、中堅ゼネコンの安藤ハザマが除染事業で領収書を改ざんし、除染費を不正に請求していると産経新聞が報じた。6月9日、中堅ゼネコンの安藤ハザマは、福島県内での除染事業で下請け会社に指示して宿泊費などを改ざんし、自治体に水増し請求していたことを認めた。水増し額は約8千万円。

・6月4日、東京電力は、福島第一原発の放射能汚染水をためているタンクから漏水があったと発表した。漏水はせき内にとどまっているとしている。

◆健康

・6月5日、福島県は、原発事故当時18歳以下だった県民を対象とする甲状腺検査で、新たに7人ががんと診断され、合計152人となったと発表した。また、専門家で作る検討委員会は、甲状腺検査の後、通常の診療でがんと診断されたことが検討委員会に報告されなかったことについて報告の基準を見直す考えを明らかにした。

◆いじめ

・5月31日、福島県から横浜市に避難した男子生徒が小学校でいじめを受けていた問題で、横浜市長が男子生徒に謝罪した。

◆復興

・6月7日、福島県富岡町で県立ふたば医療センター（仮称）の起工式が行われた。2018年開所予定。

◆その他

・5月24日、原子力規制員会は、原発事故の緊急事態に助言などを行う委員として、原発メーカーの社員らを委員に任命すると発表した。東芝や三菱重工業、日立GEニュークリア・エナジーの各社から推薦された社員が任命された。

◆東日本大震災から6年2か月

https://this.kiji.is/234952953949847560?c=78234666754819573

◆広島大学｜地球資源論研究室｜東日本大震災－被災地－

http://earthresources.sakura.ne.jp/er/EV\_TKJ\(4\).html

◆警察庁｜東日本大震災について［2017年3月10日］

http://www.npa.go.jp/news/other/earthquake2011/index.html