「福岡発 売り子名鑑」吹奏楽で培った根性と礼儀、売り子2年目色白美女

球場の新たなエンターテインメントになっている「売り子」。美女どころといわれる福岡で働くアサヒビール、キリンビールの両メーカーの売り子を不定期連載で紹介する人気企画「福岡発 売り子名鑑」の第18回をお届けする。

目印はピンクのシュシュとリボンのバッチ

 球場の新たなエンターテインメントになっている「売り子」。美女どころといわれる福岡で働くアサヒビール、キリンビールの両メーカーの売り子を不定期連載で紹介する人気企画「福岡発 売り子名鑑」の第18回をお届けする。

 今回は、キリンビールの「あい」さん、だ。

 福岡県内の大学に通う「あい」さんは、売り子になって2年目。大学ではマーケティングなどを学ぶ、小柄で色白な肌が印象的な美女だ。

「母がホークスをずっと好きで、小さい時に両親にドームに連れて来てもらっていました」という彼女。野球の行われているグラウンドよりも、売り子に視線を奪われ「キラキラしているな、可愛いな」と感じ「大学生になったら、やってみたいな」と憧れを抱いていたという。

 高校を卒業し、春休みになると、大学入学を待たずに売り子の世界に入った。「なってみたら、想像とは違いましたね」。華やかなイメージを抱いてはじめてみたものの、実際にやってみると、大きなギャップがあったという。

「仕事の難しさもありますし、見ているだけだとキツさは分からないんですが、体力もいりますし。お客様と接することが苦手だと出来ないと思いますし、簡単じゃなかったですね」。約15キロのタンクを背負う仕事は体力的にも大変で、周囲を見渡す視野の広さ、コミュニケーション能力など、多くのものが求められる。「2年目になっても、まだ大変だなと思います」という。

高校卒業後、大学入学待たずに飛び込んだ憧れの世界

 ただ「それ以上にやりがいもあります」とキッパリと言い切る。その1つが「何度も買ってくれるお客様や常連さん」の存在で「私が来るのを待っていてくれたりする。本当にそういう方々がありがたいな、嬉しいなという思いでいます」という。

 高校時代には、全国大会にも出場したことのある強豪校で吹奏楽部に所属。トロンボーンを担当していた。「平日はもちろん、土日も部活があって、休みは1か月に1日あるかどうか」の厳しい環境で身についた根性と礼儀正しさは、今でも生きている。「高校時代の経験を思ったら、頑張れますね。礼儀正しさは忘れないように心がけています。どれだけ忙しくても、1人1人のお客様を大切にして、最後まで礼儀正しく接しようと思っています」。
 
「細身で、笑顔が可愛い人が好きです。笑った時に顔がクシャってなる人がいいですね」と好みの男性のタイプを語る「あい」さん。「私は話しかけて欲しいですね。話しかけてくれらた嬉しいですし、今の常連さんともそうやって仲良くなりました」という。

 主な売り場は左翼外野席で、まれに三塁側内野席にいることも。そんな「あい」さんの目印は右手首に巻くピンクのシュシュと胸元のリボンの形をしたバッチ。

「ヤフオクドームにいらっしゃったら、私に会いに来て欲しいです。どんどん話しかけてくれる方が嬉しいので、ぜひ話しかけてください。お待ちしています!」

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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