田中 高橋、中村、石川、佐藤…現役プロ野球選手の名字、最大勢力は?

6月7日の交流戦で、ソフトバンクの石川柊太とヤクルトの石川雅規が投げ合った。同姓同士の投げ合いは、珍しいことではないが、ちょっとした話題にはなった。

広島・田中広輔【写真:荒川祐史】

7日の試合で“石川対決”が話題に、6人以上同姓の選手がいる姓は11

 6月7日の交流戦で、ソフトバンクの石川柊太とヤクルトの石川雅規が投げ合った。同姓同士の投げ合いは、珍しいことではないが、ちょっとした話題にはなった。

 NPBには今、石川姓の選手が8人いる。2016年まで、石川姓でNPBの1軍の試合に出場したのは22人。これは歴代21位タイに過ぎないが、現在のNPBでは4位の大勢力だ。

 現役選手(育成枠含む)で、6人以上同姓の選手がいる姓は11ある。

◯11人
田中正義(ソ)   投手 22歳
田中和基(楽)   外野手 22歳
田中豊樹(日)   投手 23歳
田中大輝(巨)   投手 24歳 育成
田中貴也(巨)   捕手 24歳 育成
田中英祐(ロ)   投手 25歳
田中健二朗(De)  投手 27歳
田中広輔(広)   内野手 27歳
田中靖洋(ロ)   投手 29歳
田中浩康(De)   内野手 35歳
田中賢介(日)   内野手 36歳

◯10人 高、髙含む
高橋昂也(広)   投手 18歳
高橋樹也(広)   投手 19歳
高橋奎二(ヤ)   投手 20歳
髙橋純平(ソ)   投手 20歳
髙橋光成(西)   投手 20歳
高橋周平(中)   内野手 23歳
髙橋大樹(広)   外野手 23歳
髙橋洸(巨)    外野手 24歳 育成
髙橋朋己(西)   投手 28歳
髙橋聡文(神)   投手 34歳

中村、石川、佐藤も…

◯9人
中村晨 (ソ) 投手 19歳 育成
中村祐太(広) 投手 21歳
中村奨吾(ロ) 内野手 25歳
中村勝 (日) 投手 25歳
中村亘佑(広) 捕手 26歳
中村悠平(ヤ) 捕手 26歳
中村晃 (ソ) 外野手 27歳
中村恭平(広) 投手 28歳
中村剛也(西) 内野手 33歳

◯8人
石川直也(日) 投手 20歳
石川亮 (日) 捕手 21歳
石川慎吾(巨) 外野手 24歳
石川柊太(ソ) 投手 25歳
石川駿 (中) 内野手 27歳
石川歩 (ロ) 投手 29歳
石川雄洋(De) 内野手 30歳
石川雅規(ヤ) 投手 37歳

◯7人
吉田凌 (オ) 投手 19歳
吉田嵩 (中) 投手 20歳 育成
吉田雄人(オ) 外野手 22歳
吉田正尚(オ) 外野手 23歳
吉田侑樹(日) 投手 23歳
吉田裕太(ロ) 捕手 25歳
吉田一将(オ) 投手 27歳

◯6人
佐藤世那(オ) 投手 20歳
佐藤勇 (西) 投手 22歳
佐藤優 (中) 投手 23歳
佐藤祥万(広) 投手 27歳
(佐藤)由規(ヤ) 投手 27歳
佐藤達也(オ) 投手 30歳

◯6人
伊藤大智郎(ソ) 投手 24歳 育成
伊藤祐介(ソ) 投手 26歳 育成
伊藤準規(中) 投手 26歳
伊藤和雄(神) 投手 27歳
伊藤光(オ)捕手 28歳
伊藤隼太(神) 外野手 28歳

◯6人
山本由伸(オ) 投手 18歳
山本武白志(De) 内野手 19歳 育成
山本雅士(中) 投手 22歳 育成
山本泰寛(巨) 内野手 23歳
山本翔也(神) 投手 28歳
山本哲哉(ヤ) 投手 31歳

1軍に出た選手の歴代1位は?

◯6人
松本龍憲(ソ) 内野手 18歳 育成
松本裕樹(ソ) 投手 21歳
松本剛(日) 内野手 23歳
松本直晃(西) 投手 26歳
松本啓二朗(De) 外野手 30歳
松本哲也(巨) 外野手 32歳

◯6人 崎、﨑含む
山﨑颯一郎(オ) 投手 18歳
山崎晃大朗(ヤ) 外野手 23歳
山﨑康晃(De) 投手 24歳
山﨑福也(オ) 投手 24歳
山崎憲晴(De) 内野手 30歳
山崎勝己(オ) 捕手 34歳

◯6人
鈴木将平(西) 外野手 19歳
鈴木優(オ) 投手 20歳
鈴木翔太(中) 投手 21歳
鈴木誠也(広) 外野手 22歳
鈴木昂平(オ) 内野手 25歳
鈴木大地(ロ) 内野手 27歳

 オリックスには4人の「吉田」がいる。佐藤姓は6人全員が投手だ。吉川姓は3人だけだが全員が巨人の選手となっている。

 ちなみに1936年から2016年まで1軍の試合に出た選手の歴代1位は田中(63人)、2位は山本(62人)、3位佐藤(61人)、4位鈴木(56人)、5位高橋(53人)の順番だ。

 今は田中のトップは変わらないが、山本、佐藤は6人、鈴木は5人。そして高橋、石川、中村の勢力が大きい。偶然でしかないとは思われるが、不思議なめぐりあわせだ。

 今季はどの姓の選手がタイトルや表彰されるだろうか。

広尾晃●文 text by Koh Hiroo

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