変幻自在に球を操る金髪の卓球王 吉田信一選手(卓球)

取材当日、眠い表情をしながら車から降りてきた吉田選手。
今日の取材は大丈夫なのだろうか?
しかし、練習場に入るとその心配が杞憂であったことがわかる。

金髪で強面、どこか話しかけづらいオーラもある吉田選手だが「眠い」と言っていた理由を笑いながらこう話してくれた。「昨日遅くまで世界卓球を見ていて寝不足なんです。パラも張本君に負けないように頑張らないと。」根っからの卓球小僧で実はとても人懐っこい性格の持ち主であった。

「自分の卓球は守りが主体、粘って粘って相手のミスを待ち、攻撃はパラ卓球の弱点でもあるネット際への“いやらしい攻め”を意識している。派手さはないけど、泥臭い、友達を無くす卓球ですよ。」と笑いながら答えてくれた。さらに卓球を始めた理由を聞くと意外にも答えは「楽そうだったから。でもやってみたら奥が深い!最初は全然勝てなくて悔しくて、悔しくて、今に至っているんです。」貪欲に結果を求め、負けず嫌いな吉田選手は「東京パラリンピックで髪の色(金)と同じ色のメダルを取りたい。」と言う。

2020年東京大会のときは54才、年齢的にも決して若くはない。それでも彼は自分の道を突き進んでいく。


吉田信一(ヨシダシンイチ)

吉田信一選手(卓球)

1965年12月13日生まれ 51才
福島県出身

ディスタンス(東京)/ 情報通信研究機構卓球部 所属

17歳の時にバイク事故で脊髄を損傷し、下半身不随となる。28歳で知人の勧めにより、卓球を始める。2008年第9回日本障害者卓球選手権優勝、2011年コスタリカオープン個人戦金メダル、団体戦金メダル、2015年ベルギーオープン個人戦金メダルなど国内外の大会で活躍。50歳にして初出場となったパラリンピックリオ大会は予選敗退。

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