非凡な才能見せる鷹ドラ2左腕がフォーム改善、一つ上のステージへ

ソフトバンクのドラフト2位ルーキー・古谷優人投手が、ついに2軍公式戦にデビューすることになった。これまで3軍で実戦登板を重ねてきた最速154キロ左腕は、週末に2軍に合流。17日のファーム交流戦・巨人戦(タマスタ筑後)で、中継ぎとして登板する予定だ。

ソフトバンク・古谷優人【写真:荒川祐史】

ドラフト2位ルーキー古谷が巨人との交流戦で2軍デビューへ

 ソフトバンクのドラフト2位ルーキー・古谷優人投手が、ついに2軍公式戦にデビューすることになった。これまで3軍で実戦登板を重ねてきた最速154キロ左腕は、週末に2軍に合流。17日のファーム交流戦・巨人戦(タマスタ筑後)で、中継ぎとして登板する予定だ。

 今季3軍戦で9試合に投げて、3勝2敗、防御率1.85の成績を残している18歳左腕。39投球回で36三振を奪っており、非凡な能力を見せている。満を持しての2軍公式戦での初登板に、田之上慶三郎3軍投手コーチは「土曜日に投げる予定。1度、2軍で投げさせてみようということ」とした。

 前回登板だった6月10日に行われた楽天ファームとの3軍交流戦では、6回を投げて2安打2失点。9つの四死球を与える乱調ぶりだったが、その原因はハッキリしている。古谷本人は、こう明かす。

長くプレーし続けるためにフォーム改善、「今取り組んでいる最中」

「長く野球をやることを考えると、今の投球フォームだと、いつか怪我をすると思うんです。もともと腕っぷしだけで投げるタイプで、上で投げてしまっていたんです。なので、もっと下を使うフォームを作ろうと思って、それに今取り組んでいる最中なんです」

 これまで、上半身の力で投げていた投球フォームでは、遅かれ早かれ怪我をするリスクを痛感。下半身主導のフォームを模索し、その修正に腐心している。その最中での実戦登板で「上と下のタイミングがうまく合わなかった」のだという。

 果たして、その取り組みの成果は出るか。これまでと一段階上がる相手を前に、期待の左腕がどんな投球を見せてくれるだろうか。2軍戦とはいえ、注目したいマウンドである。

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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