〔山岳遭難〕2016年の発生状況 発生件数・遭難者数は過去2番目の多さ

警察庁は15日、2016年の山岳遭難の発生状況を公表しました。
昨年1年間の全国における山岳遭難の発生件数は2495件、遭難者は2929人、うち死者・行方不明者は319人で、発生件数および遭難者数は統計の残っている1961年以降において2番目の多さとなっています。
警察庁によると、山岳遭難の多くは、天候に関する不適切な判断、不十分な装備での体力的に無理な計画、知識・経験・体力の不足などから発生しており、遭難を未然に防ぐためには、登山計画書の作成・提出や的確な状況判断などに留意する必要があるとしています。

■全国の発生状況 ※カッコ内は前年対比
・発生件数:2495件(-13件)
・遭難者数:2929人(-114人)
  死者・行方不明者:319人(-16人)
  負傷者 :1133人(-18人)
  無事救助:1477人(-80人)

<上記のうち、単独登山者の事案>
・遭難者数:988人(-80人)
  うち死者・行方不明者:184人(-1人)

■都道府県別発生件数 ※上位3都道府県まで
・長野県:272件
・北海道:206件
・東京都:151件

■遭難者の発生状況
【目的別】
・登山:2101人(-182人)
・山菜・茸採り:386人(-5人)
・その他:442人(+73人)

【態様別】 ※上位3件まで
・道迷い:1116人(-86人)
・滑落 :498人(-3人)
・転倒 :471人(+4人)

【年齢別】
・20歳未満:174人(-27人)
・20~29歳:194人(-34人)
・30~39歳:291人(+14人)
・40~49歳:366人(-6人)
・50~59歳:421人(+24人)
・60~69歳:746人(-45人)
・70~79歳:565人(-44人)
・80~89歳:161人(+10人)
・90歳以上:10人(-4人)
・不明  :1人(-2人)

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