広がるヒアリ対策、わな設置も 児童に「草むら入らないで」

ヒアリの緊急調査を行う神戸市の職員ら=神戸市中央区

 兵庫県内で強い毒を持つアリの外来種「ヒアリ」が国内で初めて見つかったことを受け、被害防止の取り組みが広がっている。神戸市は19日までに、調査範囲を広げる方針を決定。市内の学校では児童らにヒアリの写真を見せて注意を促す。同市は「正しく知り、冷静な対応を」と呼び掛けている。

 ヒアリは特定外来生物。中国・広東省の南沙港から尼崎市に運ばれたコンテナで今月13日、発見された。18日には、尼崎に移される前にコンテナが保管されていた神戸・ポートアイランドのコンテナヤード「PC18」でも見つかり、神戸市が殺虫剤で駆除した。

 同市は今後、新たにコンテナヤード3カ所で生息調査を行う。対象は、PC18と同じく南沙港からの貨物船がコンテナを積み降ろすポートアイランドの「PC13」と、六甲アイランド(東灘区)の「RC4」「RC5」。すでに市職員による目視確認と周辺への殺虫剤散布を済ませ、今後は粘着剤付きのわなを仕掛けて生息の有無を調べる。

 一方、ポートアイランドにある市立港島学園では19日、保護者向けに、ヒアリが敷地内にいないことを確認したという文書を配布。児童、生徒にはヒアリの写真を見せ、草むらに入らないよう注意をした。

 同市のコールセンターにはこの日夕までに、ヒアリに関する電話が約40件あった。見つけた際の駆除方法などの問い合わせで、被害の連絡はなかった。市はチラシを配布し「素手で触らない」「刺された直後20~30分は安静に」「容体が急変した時は救急車を」などの対処法を紹介している。

 同市総合コールセンターTEL078・333・3330 (若林幹夫、段 貴則)

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