夏至と働き方改革

 オセロで逆転の一手を食らったようだ。この欄の下の県内週間天気は太陽マークの羅列から一転、傘と雲が並ぶ。梅雨入り後晴天が多かったが、ようやく梅雨らしくなった。

 農作物に被害が出ていたので、ほっとした農家は多いだろう。ただ野外での業務には不便が多い。大淀川の橋を渡ったら路肩で雑草を取る作業中だった。雨の中は人も車も視界が制限されるので、安全には気をつけたい。大雨が続くと土砂災害にも注意が必要だ。

 今日は夏至。これから少しずつ夜の到来が早くなると意識すると、短くなる日中の時間がいとおしくなる。明るい間を有効に使いたいと思うからだ。時の大切さを考える時の記念日(10日)が6月にあるのも偶然ではないのかもしれない。

 特に「働き方改革」元年といわれる今年は、非正規雇用の待遇改善と並んで長時間労働是正を本気で考える機会にしたい。安倍政権が提唱する一億総活躍社会への課題ではあるが、少子高齢化による労働力人口減少を食い止めるには働き方を見直す必要はあろう。

 残念ながら、県内4カ所の労働基準監督署が昨年行った定期監督で違法な時間外労働が確認された事業所は過去5年間で最多だ。適切な労働時間や休暇は、従業員のやる気を高め、企業イメージの向上にもなることを企業も理解しよう。

 制度の充実も大事だが、いわゆるワークライフバランスは従業員自身が意識的に努力しないと実現しない。夏至から11日目に当たる半夏生(はんげしょう)で、農家はとりあえず一息つく。多忙な人もこの辺りでバランスの仕切り直しをしてはどうだろう。

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