ガラスの「アジサイ」 箱根、本物と競演

 箱根ガラスの森美術館(箱根町仙石原)で、クリスタルガラス製のアジサイのオブジェが、梅雨の晴れ間に輝きを放っている。庭園では本物のアジサイやバラも見ごろを迎え、芸術と自然の“競演”を楽しめる。

 庭園中央に植えられた26株のオブジェは、計約1万1700粒のガラスを使ってアジサイの花を模している。園内では、つる状に広がる「ツルアジサイ」など計70種のアジサイや、華やかな香りが楽しめる「マリー・アントワネット」など計200種のバラも植栽されている。

 三重県津市から訪れた杉原晴美さん(68)は「クリスタルガラスのアジサイは本物とは違う繊細さがあり、きれいだった」と喜んでいた。

 オブジェの展示は7月31日まで。本物のアジサイは7月下旬、バラは6月下旬まで楽しめるという。開館は午前10時〜午後5時半(入館は同5時まで)。入館料は大人1500円。問い合わせは同園電話0460(86)3111。

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