厚木爆音第5次訴訟へ 原告申込数ハイペース

 厚木基地(大和、綾瀬市)の航空機騒音解消を求める第5次厚木基地爆音訴訟の実行委員会は22日、原告申込数が6788人に達したと発表した。過去最多の原告数となった4次訴訟の7054人を「上回るペース」という。原告数7千人を目指し、8月上旬にも一次提訴、さらに原告を募って秋ごろにも追加提訴する。

 委員会は4月から、基地周辺住民の原告募集をスタート。訴訟に参加できるのは「うるささ指数」75以上の区域の居住者で、同月時点で4次訴訟の原告ら約4700人が参加を表明していた。申込者のうち書類が整ったのは基地周辺8市の約5600人。1次提訴の原告募集は今月30日に締め切り、原告団結団式を7月22日に開く。今秋ごろの追加提訴までに1万人の原告数を目標に活動していく。

 4次訴訟では、一審と二審が自衛隊機の一部飛行差し止めを認めたが、昨年12月の最高裁判決で退けられた。二審が命じた将来分の損害賠償も同様に覆され、過去分のみに減額された。

 5次訴訟では4次訴訟を踏襲し、民事と行政の両訴訟を同時提起する。基地を離着陸する米軍機・自衛隊機の飛行差し止めと騒音被害に対する損害賠償を国に求める。

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