「直感力の大切さ」説く 玄侑宗久住職、県劇で講演

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「震災を生きる」をテーマに対談する県立劇場館長の姜尚中さん(左)と福聚寺の玄侑宗久住職=熊本市中央区

 芥川賞作家で、臨済宗妙心寺派・福聚寺[ふくじゅうじ](福島県)の玄侑宗久[げんゆうそうきゅう]住職(61)が講演する「こころの好縁会」が22日、熊本市中央区の県立劇場であり、玄侑住職が「身に付けた直感力の大切さ」を説いた。同劇場の姜尚中館長(66)との対談もあった。

 玄侑住職の講演を全国で開いている大興寺(岐阜県)と同劇場の主催、熊日共催。熊本地震後、玄侑住職が以前から交流のある姜館長に講演会を提案して実現した。約900人が聴いた。

 玄侑住職は「火山列島での生き方」と題して、地震に関する故事や日本の神話を紹介。「自然の脅威を圧倒的とする一方で、抗[あらが]う技術も構築していた」と日本人の“二面性”に着目し、「自然災害は常に新しいことが起きる。マニュアル作りよりも命を守る直感力を磨いた方がいい」と強調した。

 姜館長との対談では、玄侑住職が鴨長明の「方丈記」に触れながら「何事も『これがいい』と自信を持ち過ぎるのは、次に起こることを過小に判断してしまう」と説明。姜館長は「予測不可能な時代に来ている今、行き着くのは人と人とのつながりを大切にすることだ」と述べた。(飛松佐和子)

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