楽しみながら「海」学ぶ 親子ら砂絵づくり挑戦 三浦

 神奈川県三浦市が推進する海洋教育をテーマにした社会教育講座が24日、南下浦市民センター(同市南下浦町上宮田)で開かれた。市内の親子ら23人が参加し、講義や砂絵づくりを通じて海についての理解を深めた。

 講義はみうら学・海洋教育研究所事務局長の渋谷総一さんが担い、研究所について「市教育委員会と連携し、子どもたちの海に関する体験活動を応援する団体」と説明。「市内全小中学校で海洋教育に取り組むのは全国的に珍しい」と話した。

 「海を楽しむ」など海洋教育の四つの目的を掲げ、写真コンテストや磯観察、実習船乗船体験などこれまでの活動を紹介。渋谷さんは「自然を大切にし、三浦をもっと好きになる子を育てたい」と今後への意気込みを語った。

 砂絵は県立YMCA三浦ふれあいの村(同市初声町和田)スタッフの青木信哉さんが講師となり、子どもたちは海岸の砂を使ったアートに挑戦。亀やイルカといった海の生き物などを思い思いにパネルに描き、カッターで切り抜いた後、色の付いた砂をまぶして完成させた。

 参加した小学2年の児童(7)は「カラフルで虹のようなクラゲができた。家に飾りたい」と笑顔だった。

© 株式会社神奈川新聞社