ブランドミカン「湘南の輝き」初出荷 少雨で糖度高めに

 JA湘南のブランドミカン「湘南の輝き」の初出荷が26日、始まった。神奈川県大磯町生沢の選果場では1・7トンのミカンが集められ、大きさや色つきなどがチェックされて次々と箱詰めされていった。

 2005年に商標登録された「湘南の輝き」は、大磯、二宮両町の6農家が計1ヘクタールの農地で生産。9月上旬までに横浜や相模原、藤沢、平塚、小田原などに約40トンを出荷する。露地ミカンより約3カ月収穫が早く、糖度12度以上、酸度1以下の濃い甘さが特徴だ。ハウスみかん組合の守屋隆組合長(46)は「5月に雨が少なく、糖度は高く酸度は抑えられた。お中元やお盆の贈答用に利用してほしい」と呼び掛けた。

 10年前には14軒で約100トンを出荷していたという。守屋組合長は「これ以上出荷を減らすとブランド力がなくなる、と指摘されている。いかに生産を守っていくかが課題」と話していた。

 同選果場の直売所では、2・5キロ入り化粧箱が4550円(税込み)で販売されている。問い合わせは、選果場電話0463(73)1366。

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